債権譲渡登記における債権の種類コードを売掛債権とする場合の注意点

皆様、こんにちは。

司法書士の北村でございます。

 

今回は債権譲渡登記を行う際の注意点について記載したいと思います。

債権譲渡登記を行う際、債権の種類コードを選択する必要がございます。

種類コードとして用意されているものとして「売掛債権」「その他の報酬債権」「住宅ローン債権」等が準備されております。

この債権の種類コードは譲渡債権を特定する上で重要な役割を果たすため、このコード選択を誤ると登記の効力つまり債権譲渡を第三者に対抗できない事態が生じる可能性がございます。

このコードは、経理上の項目ではなく法的性質に基づいて行わなければなりません。

 

ところで、取引実務ではどのような債権であっても経理上の区分である「売掛債権」と呼称している事例も多いかと存じます。

工作機械のメンテナンス等の労務、仕事の完成の対価として支払われる金銭は原則として「報酬」と解されております。この場合、債権の種類コードは「その他の報酬債権」等の報酬債権のコードを選択する必要がございます。これを経理上「売掛債権」と区分されるからといって、「売掛債権」として登記すると、譲渡対象債権の特定に誤りがあるため、債権譲渡登記の対抗力が否定されることもあり得るものと考えられます。

 

東京高判平13・11・13の裁判例では、「売掛債権」と「その他の報酬債権」は明らかに性質が異なる債権であり、誤って「売掛債権」として登記した債権譲渡登記は、その債権を特定するための記録に誤りがあり、報酬債権を公示しているとは認められないと判断し、登記の対抗力を否定しました。

 

このように債権の種類コードは適切に選択する必要がございます。

もし判断に迷われましたら、当事務所にご相談いただければと存じます。

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